よく噛むことの大切さ

よく噛むことの大切さ

よく噛んで食べなさい。
噛むことは良いことです。

家や学校などで昔から言われてきた言葉だと思います。
“噛むこと”は、脳や心、身体にまで多大な影響を及ぼしています。

よく噛むことのメリット

(1) 消化と吸収を助ける

よく噛むことで、食べ物を細かくし、消化しやすい形に変えます。
良く噛まずに大きなまま食べ物を飲み込むと、胃に負担がかかり消化不良を起こす可能性があります。
また、噛むことで消化酵素アミラーゼを含む唾液の分泌を促し、胃腸での消化吸収を促進します。

(2) むし歯・歯周病予防

唾液の作用により、口腔内の清潔が保たれ、むし歯や歯周病の予防につながります。
唾液には食べ物のカスや細菌を洗い流す作用もあり、むし歯や歯肉炎の予防につながります。

(3) 脳を刺激、活性化する

研究によると、噛むことで運動野、感覚野をはじめ、運動の学習や記憶に関わる小脳などの活性化が起こることがわかっています。
コミュニケーション、感情、身辺の自立などはすべて大脳の「前頭前野」という領域がコントロールしていますが、よく噛むことで、この前頭前野が刺激され活性化される割合が高いため、高齢者の方の認知症予防効果も期待できます。

(4) ストレス解消、肥満防止

早食いをせず、ゆったりと時間をかけて楽しく食事をすることは、緊張をほぐし精神を安定させ、ストレス解消にもなります。また、食事に時間をかけることにより、満腹感が得られ、食べ過ぎによる肥満防止の効果も期待できます。
満腹感を脳が感じるには食事の開始から20分程度かかるといわれているため、よく噛むことで食事に要する時間が長くなり、少量の食事でも満腹を感じることができます。
さらに、口の周りの筋肉をよく使うため、表情が豊かになったり、言葉の発音が綺麗になったりします。

どれくらい噛めばいいのか?

「咀嚼は30回しましょう」とよく言われますが、食品の硬さによっても咀嚼回数は違ってきます。ひと口に付き30回ほど咀嚼すると、食塊ができて飲み込みやすくなる、消化に負担がかからない程度まで食べ物が細かくなる、などの理由から30回が適度な回数といわれています。
もちろん、30回噛むためには、ある程度の硬さが必要になります。
近年の食事は、欧米化や、調理方法の工夫などにより、柔らかく食べやすい食事が多くなってきているため、根菜類などの歯ごたえがいいもの、硬さがある食品を意識的に食事に取り入れ、生涯、よく噛んで自分の歯で味わいながらおいしく食べるために、“しっかり噛む”ことができる献立作り、定期的な歯の検診などを心がけてはいかがでしょうか。

(参考)
(1)Oral Health Online https://www.dent-kng.or.jp/
(2)日本成人病予防協会 https://kentei.healthcare/info/column/?p=2714
(3)総合南東北病院
http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200612/topics.htm

BY MK