昨今の健康ブームですでに「発芽玄米」をご存知の方、食べたことがある方もいらっしゃると思います。
今回は、お米の種類と発芽玄米についてご紹介します。
Contents
お米の種類
収穫された稲の籾(もみ)から籾殻だけを取り除いたお米のことを「玄米」といいます。
玄米には、ビタミンやミネラルなど体に必要な栄養素が豊富に含まれていますが、消化吸収に時間がかかること、食感が硬いという点から、食べやすくするために加工されていますが、この加工度合いにより、お米の呼び方、その栄養価、食感などが変わってきます。
【加工順(栄養素は加工が少ないほど高い)】
・ 玄米
もみからもみ殻を取り除いたもの
ぬか層や胚芽はそのままでビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素が豊富
硬めの食感。玄米特有の香りがある(米の色が茶色)
・ 3分づき、5分づき、7分づき
玄米から「ぬか層と胚芽」を3分、5分、7分取り除いたもの(数字が大きい順に精白米に近い状態になり、栄養素も低くなる)
玄米の外層が削れて浸水しやすくなっているため、玄米よりふっくらと炊ける
・ 精白米
玄米から「ぬか層と胚芽」をほぼ完全に取り除いたもの
分づき米より栄養価は低くなるが、艶があり、甘味や粘りを感じる
消化吸収しやすい
発芽玄米とは?
玄米に水を与えて発芽させたお米です。
玄米は水を与えると胚芽の部分が膨らみ、数日で芽が出てきます。これは、種として眠っていた生命が命となって活動し出した状態なので、栄養価がより高くなります。
健康のため、白米よりも栄養価が高い玄米を食べている方もいますが、さらに玄米を発芽させることで、玄米に含まれる栄養素が増える、体に吸収しやすくなる=“玄米よりも健康に良い!”といわれています。
特に、緊張やストレスをやわらげ、脳の興奮を鎮め、血圧を下げる効果が期待できるγ-アミノ酪酸(GABA:ギャバ)は白米の10倍以上もあります。
また、ビタミンE、食物繊維も豊富に含まれているため、抗酸化作用、アンチエイジング、生活習慣病の改善が期待できるのです。
発芽玄米は、玄米を発芽させるために水を吸収させています。
そのため、玄米自体が軟らかくなっていて、(発芽)玄米でありながら、白米と同じ方法で炊くことができます。
また、白米と同じように炊けるため、白米に食べなれた方は、白米と混ぜて炊くこともできます。
毎日、何気なく食べている、炊いているお米。 健康の維持に不可欠な栄養素が豊富に含まれている玄米や発芽玄米を取り入れてみる、まずはいつもの精白米に近い7分づき米から取り入れてみるなど、今一度日々の食卓の“ご飯(お米)”に注目をし、効率的に栄養素を補うようにしてみてはいかがでしょうか。
(参考)
(1)SMART AGRI FOOD https://smartagrifood.jp/?mode=f47
(2)結わえる https://www.nekase-genmai.com/column/10030.html
(3)黒瀬農舎 http://www.kurose-shop.com/?mode=f4
BY MK