「最近、野菜を食べていますか?」

タイトル:「最近、野菜を食べていますか?」

これから夏野菜が美味しい季節ですね。
スーパーや八百屋に、みずみずしく新鮮な茄子やゴーヤなどの夏を彩る旬な野菜が出回り始めてきていると思います。といっても、栽培技術の進化により、ほぼ一年中出荷される野菜は増加していて、近頃は季節に関係なく手に入る野菜が多くなりました。
それでもやはり、旬の野菜を食べることはとても理にかなっています。
まずは、味。そもそも「旬」とは食べごろの時期であり、その野菜本来の美味しさを味わうことができます。そして、美味しさに比例し栄養価が約2〜4倍高くなる野菜もあるのです。

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ところで、皆さんは最近「野菜」を食べていますか?

野菜はビタミン、ミネラル、食物繊維などの重要な供給源で、循環器疾患やがんの予防には十分な量の野菜を摂取することが大切だとされています。
厚生労働省では成人における野菜摂取目標値を1日350g以上と設定していますが、平成28年の国民健康・栄養調査によると、野菜摂取量の平均値は1日281.4.gとこれより少ないのが現状です。(1)
下記は、年代別の野菜摂取量のグラフで、最も摂取量が多い60歳代でも350gに達していないことがわかります。(2)

野菜は意識しなければ十分に食べることは難しい

日本は平均寿命および健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)ともに世界トップクラスで、その要因の一つに、お米(ご飯)を中心に、魚や肉、野菜、海藻、豆類などの多様な食材をバランスよく組み合わせた「日本型食生活」があるといわれてきました。しかし、昨今の日本人の食生活は肉類・油脂類の消費が増え、野菜の消費は減少するという「食の欧米化」が起きています。

しかし、1950年代の日本人は1人当たりの1日の食物繊維摂取量が現在よりも多かったそうです。ひじきの煮物やきんぴらごぼう、切り干し大根の煮物、春菊の胡麻あえなど、昔ながらのお総菜は野菜中心で食物繊維がたっぷり含まれています。ぜひとも食生活を見直し、積極的に野菜を取り入れた献立を考えていきたいですね。

積極的に野菜を取り入れる姿勢が大切

野菜は、健康維持のために“意識して”摂ることが必要です。最近では、野菜ジュース、スムージーなどの野菜加工品も多く出回っています。サラダや炒め物のみならず、忙しい時には市販の野菜を使ったお惣菜に頼る日も良いと思います。
外食時にも意識して、お浸しを追加する、ラーメンを五目ラーメンにするなどの小さなこ
とから野菜を取り入れてみてはいかがでしょうか。

(参考)
(1)厚生労働省 平成30年国民健康・栄養調査結果
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000635990.pdf
(2)農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/yun/message1.html
(3)農林水産省「野菜の消費をめぐる状況について」 平成25年1月
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/y_h29_mitosi/pdf/yasai_shohi_jyokyo.p
df

(4)厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html

BY MK