夏を乗り切るために、そばを食べよう

夏を乗り切るために、そばを食べよう

日本人が大好きなそば。
つるつると食感が良く、涼も感じることができる蕎麦は、これからの暑い夏にうってつけの食品ですよね。
なんとなく漠然と、蕎麦は体に良い、健康に良いというイメージがある人も多いかと思います。
今回は、これからの暑い夏を乗り切る心強い食品の一つとして、蕎麦を紹介したいと思います。

そばの栄養価とは?

そば粉のタンパク質にはコレステロールの上昇抑制作用があることが分かっています。
特にタンパク質の中に必須アミノ酸(人体で作られない、食べ物から取り入れなければならないアミノ酸)をバランス良く含み、中でも疲労回復、集中力を高めるといわれるリジンを多く含んでいます。
また、ポリフェノールの一種であるルチンを含み、毛細血管を強化し、血圧や血糖値を下げ、すい臓機能を活性化する働きがあります。動脈硬化や糖尿病、脳梗塞など、生活習慣病の予防に優れた力を発揮してくれる成分なのです。このルチンは、ビタミンCと同時に摂取するとさらに効率的に働くので、野菜や果物と一緒に食べると良いです。
さらに、ポリフェノールの高い抗酸化作用により、血流をサラサラにする効果も見込めるため、「冷え性」の改善に役立ち、シミやソバカスといった肌トラブルの抑制など、アンチエイジング効果も期待できます。

そばは低GI食品

蕎麦は、体のエネルギーのもとを作り出す炭水化物を多く含む食品ですが、その内、GI値(グリセミック指数:食後の血糖値の上昇スピードを数値化したもの)がうどん85に対してそばは54と低めです。GI値が低いほど血糖値の上昇がゆるやかになり、肥満やメタボリックシンドロームの予防・改善に効果があります。
お店で蕎麦を注文する際、山菜、わかめ、ネギなどの野菜をトッピングすると、蕎麦単体では摂取しにくいビタミンなどの栄養素も取ることができます。

蕎麦は麺だけではなく、最後のそば湯も美味しいですよね。
夏の暑い日は、冷たいざるそばが食べやすいのですが、胃を冷やし過ぎると食欲不振や消化不良を招く恐れがあるので、そば湯を飲むことをおすすめします。
前述したルチンは、水溶性で水に溶けやすい性質があるため、蕎麦のゆで汁であるそば湯には、蕎麦から溶けだしたルチンなどの栄養素も含まれています。逃さない意味でも、体を冷やし過ぎないためにも、蕎麦は最後のそば湯まで楽しみたいですね。


(参考)
HeLC:https://www.health.ne.jp/library/detail?slug=hcl_5000_w5000371&doorSlug=natsubate
全国蕎麦製粉協同組合:http://www.sobako.or.jp/index.html
養命酒製造株式会社:https://www.yomeishu.co.jp/genkigenki/feature/111227/index.html

BY MK